すいかはあんまり食べません
テーマ:すいか
初投稿です。
日々笑ったり泣いたりしてふわふわと生きています。いろいろと考えてることがあります。
大して深くもないし表現も下手くそだけどこれから頑張って書いていこうと思います。
さて、テーマが「すいか」ということですが、僕自身のことからお話させてください。
ここ一年くらい、僕は映画やドラマを観ることにはまっています。毎日19時にはバイトから帰ってきているのですが、出不精でお金もない僕。映画やドラマで夜を過ごすことが多いのです。
毎週TSUTAYAでたくさんDVDを借りています。
どんなものを観るかというと、とりあえず世間で評価が良いもの、周りに勧められたものを所構わずといったところです。
去年観たもので、とても印象に残った、大好きなドラマがあります。
2013年に日本テレビで放送されていた、
「泣くな、はらちゃん」
というドラマです。
一人の女性と現実世界に飛び出した漫画のキャラクターの恋を描いたファンタジーです。
主演の麻生久美子さんが演じるのは、自分にも世界にも見切りをつけて、かまぼこ工場でパートをしながら冷めた人生を送る越前さんという女性です。職場ではおばちゃん集団に辛く当たられ、生きがいもやる気もなく、ただ最低限真面目に生きるだけの日々。そんな彼女の唯一の趣味は、漫画を描くこと。
彼女は、とある酒場を舞台に主人公「はらちゃん」と仲間たちがお酒を飲んで会話をする漫画を描いているのです。
ある日、自分が描いた漫画の中から「はらちゃん」が現実世界に現れます。
長瀬智也さん演じるはらちゃんは、この現実世界のことを何も知りません。「恋」や「死」すらも、何も知りませんでしたが、自分の生みの親である越前さんに一目惚れし、友達の死に直面し、人が持つ悪意に出会い、、、この世界のいろんなことを学んでいきます。
越前さんは、呆れるほど純粋なはらちゃんに惹かれると共に、この世界を愛すること、そして自分を愛することの大切さに気付いていきます。
とまぁ、話の筋はこんな感じなのですが、
このドラマ、毎回泣きながら観てました。
というのも、主人公の越前さんの生き方や考え方が、観ていた当時の僕とそっくりだったから、
そして、はらちゃんの真っ直ぐで純粋な姿が、失ってしまった昔の自分の姿のようだったからです。
世界じゅうの敵に降参さ 戦う意思はない
世界じゅうの人の幸せを 祈ります
世界の誰の邪魔もしません 静かにしてます
世界の中の小さな場所だけ あればいい
越前さんが漫画の中ではらちゃんに歌わせていた曲の歌詞です。
この歌詞が越前さんの生き方そのものであり、去年の僕の生き方そのものでもありました。
何も成し遂げたいとは思わないし、誰とも幸せになる気もないから、そっとしておいてほしい。誰にも危害を加えないから、ほっておいてほしい。頑張りたい人はどうぞ頑張って。僕は頑張りたくありません。一人で静かに暮らしていたいです。
今の僕も大して変わらないですが(多少は前向きになりました)、去年は本当にそんな感じで、自分という人間を諦め、社会や世の中への無関心を貫いていました。
こんなんじゃ幸せになれない、笑って暮らせない、分かっているけど変われない。
越前さんも僕と同じような生きる苦しみを持っているように思えました。
でも越前さんは、はらちゃんと出会って、人を好きになる気持ちを思い出して、自分を大切に想ってくれる人たちの存在に気付いて、少しずつ、自分の心の殻を破るようになっていきます。
そんな越前さんの姿を見て、自分を振り返って、元気付けられたり、悲しくなったり。いろんな感情が溢れてきました。
そして、はらちゃん。
誰かを好きになって、その人のためにとにかく真っ直ぐ走り続ける。
知らない世界のすべてがキラキラして見えて、何もかもがワクワクする。
高校時代までの、純朴で素直だった頃の僕を見ているようで、とにかく悔しく、切なく。
大学に入ってから、生きるのが楽しいなんて思ったことはなかった。そんな気持ちは高校時代にすべて置いてきてしまった。
はらちゃんは、僕が諦めてしまった、もう一人の僕の姿のようで、見ていて涙が出ました。
このドラマ、自分を好きになれずに悩んでいる人や、毎日が楽しくない人に、ぜひぜひ観て欲しいと思います。
人生が変わるなんて大袈裟なことは言えませんが、少しでも慰めになったり、明日からちょっとだけ頑張るきっかけになったりするんじゃないかなぁと思います。
「泣くな、はらちゃん」と僕自身のことについて長々と書いてしまいましたが、あと少しで終わります。
さて、このドラマのプロデューサーは河野英裕さんという方なのですが、他にどんなドラマを手がけているんだろう?つい最近気になり始め、調べてみました。
すると、前田敦子さんがロボット女子高生を演じた2010年のドラマ「Q10」というものがありました。
放送当時はその存在だけは知っていましたが、
「アイドルごり押しのファン向けドラマっしょ〜」
くらいの認識で、実際に観てはいませんでした。
「泣くな、はらちゃん」で河野プロデューサーへの信頼がスーパー高まっていた僕は、今週一気にその「Q10」を借りてきてみました。
第一話から泣けました。
今第三話まで観たのですが、もうヤバイです。
神ドラマです。
食わず嫌い、良くない。
このドラマの脚本を手がけたのは、木皿泉さんという方。夫婦の共作名義だそうです。
こりゃあ木皿泉さんの他の作品も観たいなぁと思って調べたところ、
なんと「Q10」と同じくプロデューサーが河野英裕さん、脚本が木皿泉さんのドラマがあるではないですか。
そのドラマのタイトルはというと、
夏本番のこの時期に観るにはちょうど良さそうです。
ということで、なんとか「すいか」に繋がった初投稿でした。